日本宗教学会第3回大会紀要(*91号)
昭和10(1935)年10月25日発行
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――目次――
宗教学の部
宗教哲学の諸問題
1,宗教的非合理性,久松真一,Shinichi HISAMATSU,pp.1-5.
2,神秘主義と弁証法,特にシュライエルマッヘルの宗教論に関して,柴野恭堂,Kyōdō SHIBANO,pp.6-20.
3,内在神と外在神,主観神と客観神,帆足理一郎,Riichiro HOASHI,pp.21-26.
4,仏教々義の合理性についての一考察,稲葉文海,Bunkai INABA,pp.27-29.
5,仏・祖の限界と飛躍,望月歓厚,Kankō MOCHIDSUKI,pp.30-35.
6,仏教における宗教性について,岡邦俊,Kunitoshi OKA,pp.36-40.
7,神学の独自性について,菅円吉,Enkichi KAN,pp.41-45.
8,仏典研究の方法論的一考察,特に根本律蔵研究に留意して,尾崎数真,Kazuma OZAKI,pp.46-51.
9,リッケルトの宗教哲学について,石橋智信,Tomonobu ISHIBASHI,pp.52-74.
宗教心理学の諸問題
10,宗教的情操とその型,上野隆誠,Ryūzyō UENO,pp.75-77.
11,高砂族の他界表象,及川真学,Shingaku OIKAWA,pp.78-82.
12,児童の自然現象観と宗教意識の発達との関係,関寛之,Hiroyuki SEKI,pp.83-91.
13,日本青少年の宗教的情操の発達と日曜学校の影響,神根悊生,Tesshō KAMINE,pp.92-102.
宗教社会学の諸問題
14,インクイジションとその影響,金山龍重,Ryūzyū KANAYAMA,pp.103-108.
15,荘園と宗教,圭室諦成,Taizyō TAMAMURO,pp.109-113.
16,社会的態度としての宗教,村上俊雄,Toshio MURAKAMI,pp.114-119.
17,仏教徒の経済生活について,西義雄,Yoshio NISHI,pp.120-126.
18,宗派の対立性について,宇野円空,Enkū UNO,pp.127-131.
19,国家組織の発展と神々の統一,原田敏明,Toshiaki HARADA,pp.132-137.
特殊問題
20,「宗教」と「神秘主義」との限界付けの試み,浜田本悠,Honyū HAMADA,pp.139-141.
21,伝道と運輸の線について,小松雄道,Yūdō KOMATSU,pp.142-145.
22,宗教地理学の提唱,原始仏教を中心に,稲垣了俊,Ryōshun INAGAKI,pp.146-153.
23,宗教々育の原理としての教育勅語,宮地潜,Sen MIYAJI,pp.154-158.
24,ギイヨーの「未来の無宗教」について,吉水十果,Zyukka YOSHIMIZU,pp.159-162.
25,独逸における民族主義と宗教,相原一郎介,Ichirōsuke AIHARA,pp.162-168.
26,日本社会事業史上の神・仏・基三教,谷山恵林,Keirin TANIYAMA,pp.169-170.
宗教史の部
一般宗教史の諸問題
27,古代におけるキリスト教と東洋諸宗教との争闘,佐野勝也,Katsuya SANO,pp.171-176.
28,教団史における二つの時期,真野正順,Shōzyun MANO,pp.177-182.
29,法華経寿量品の思想と新約ヨハネ伝の思想について,石田友治,Yūji ISHIDA,pp.182-202.
日本宗教史の諸問題
30,「日本仏教史」考,花山信勝,Shinshō HANAYAMA,pp.203-208.
31,法華正系思想の展開,天台より日蓮への展開とその内面的関聯,山川智応,Chiō YAMAKAWA,pp.209-212.
32,弘法大師の実相観,神林隆浄,Ryūzyō KANBAYASHI,pp.213-218.
33,弘法大師と伝教大師の立場,上田天瑞,Tenzui UEDA,pp.219-224.
34,鎌倉時代の弥勒信仰について,寺崎修一,Shūichi TERASAKI,pp.225-229.
35,お筆先に現れたる刻限思想,上田嘉成,Yoshinari UEDA,pp.230-236.
36,宮座の発達,豊田武,Takeshi TOYODA,pp.237-240.
37,国語国民主義と宗教の本質,『明治天皇御集』の宗教シキシマノミチ,蓑田胸喜,Kyōki MINODA,pp.241-245.
38,日本宗教思想史における「ドチリィナ」の地位,飯田尭一,Gyōichi IIDA,pp.246-250.
39,年中行事にあらはれた民間の宗教生活,杉浦健一,Kenichi SUGIURA,pp.251-254.
40,梨木神社,黒住宗武,Munetake KUROZUMI,pp.255-256.
41,岐阜県における神社の現状,主として西美濃地方,寺沢智了,Chiryō TERASAWA,pp.257-263.
42,豆州来宮神社に関する宗教学的研究,加藤玄智,Genchi KATŌ,pp.264-268.
東洋宗教史の諸問題
43,古ウパニシャッドに現はれた婆羅門族と王族との関係,山本快龍,Kairyū YAMAMOTO,pp.269-272.
44,不二金剛のタトヴラトナーヴァリー,宇井伯寿,Hakuzyu UI,pp.273-274.
45,支那仏教史の区分について,布施浩岳,Hirotake FUSE,pp.275-279.
46,十不二門における「一念」について,大久保海仁,Kaijin ŌKUBO,pp.280-284.
47,「宝林伝」特に婆舎斯多につきて,常盤大定,Daizyō TOKIWA,pp.285-288.
48,巫堂における死神賽神,金孝敬,Hyokyon KIM,pp.289-295.
49,イラン語族民衆と大乗仏教,羽溪了諦,Ryōtai HATANI,pp.296-309.
50,大集月蔵経について,矢吹慶輝,Keiki YABUKI,pp.310-315.
51,印度仏教建築私考,支提について,財部健次,Kenji TAKARABE,pp.316-318.
西洋宗教史の諸問題
52,国民信仰復興としての英国19世紀基督教社会運動,小関紹夫,Tsuguo KOZEKI,pp.319-323.
53,パウロの宗教信念の核心,三枝義夫,Yoshio SAEGUSA,pp.324-332.
54,イエス誕生年代について,桜井匡,Masashi SAKURAI,pp.333-338.
55,タルムッドにおけるイエス観,大畠清,Kiyoshi ŌHATA,pp.339-340.
56,日本宗教学会第3回大会記録,pp.341-350.