姉崎記念賞(1956~1965年)
日本宗教学会は、創立25周年にあたり、初代会長姉崎正治先生の足跡を記念し、斯学奨励の意味をもって、姉崎記念賞を設定することとなった。
授賞は、昭和31年度より向う10年間、毎年1回前年度及び前々年度に優れた業績を残した個人に対して行った。
年度 氏名 所属・職名(受賞時) 受賞作品
1956 高木宏夫「日本人の宗教生活の実体」(『現代宗教講座』第5巻、創文社、1955年)
1957 藤田宏達「原始仏教における信の形態」(『北海道大学文学部紀要』No.6)
1958 高崎直道「究竟一乗宝性論の構造と原型」(『宗教研究』155号、1958年)
藤田富雄『現代の意識――ヘーゲルを超えるもの』村山書店、1957年
1959 村上重良『近代民衆宗教史の研究』法藏館、1957年
1960 倉林正次 國學院大学講師「大嘗祭の芸能――清暑堂御神楽考」(『國學院大学日本文化研究所紀要』第6輯、1960年)
1961 松前健 國學院大学講師『日本神話の新研究』桜楓社、1960年
1962 井門富二夫 文部省職員「宗教史における近代化の問題」(『宗教研究』169号、1961年)
加賀谷寛 大阪外国語大学講師「イラン立憲革命の性格について」(『東京大学東洋文化研究所紀要』26冊)
1963 森岡清美 東京教育大学助教授『真宗教団と「家」制度』創文社、1963年
1964 前田恵学 名古屋大学講師『原始仏教聖典の成立史研究』山喜房佛書林、1964年
1965 鎌田茂雄 東京大学講師『中国華厳思想史の研究』東京大学東京文化研究所、1965年